穀物や生ものをお供えして 地鎮祭 工事中の安全を祈ります

隣地駐車場側のＲＣ擁壁です コンクリート打放しの 　　無機質感を避け 杉の小幅板打放し仕上げ 杉の木目がくっきりと 写り 温かみを醸し出しました

室内空間に現しで使う 化粧梁の確認です 化粧米松の きれいな目細の梁が 揃いました 材木屋さんに　 頑張って、集めていただきました

晴天の中　棟上げです 下屋の部分は登り梁 屋内の空間を最大限に 確保する梁組みです

棟札は上棟を祝い、 工事中の安全を願って祭ります 棟札飾りは地方によって様々です 滋賀湖南地方では飾りの組扇子に おかめ、御幣を飾ります

化粧の陸梁と登り梁が 組み上げられました 登り梁に杉厚板の野地板が 直に留められ 屋根の剛性を高めます

棟木を化粧の束が 支えます シンプルな梁組みが 空間に緊張感を生み出しています

建物がほぼ完成しました 檜の付け梁、付け柱が 聚楽調に仕上げられた外壁に 真壁の風情を 浮かび上がらせます

瓦葺の塀も出来ました。 御影石の附け土台と 白御影割り肌の ボーダータイルが 間に古瓦を挟みこんだ 瓦葺土塀の風情を生みました

建替え前の建物の 屋内通路に敷かれていた 登り窯で磁器を焼くときの 台としていた陶板を 家族用の玄関の三和土に 敷き詰めました こぼれた釉薬や炎のあとが なんともいえない趣です 床には四国の相生杉を張りました

障子の腰板には 建替え前の建物の 欄間幕板として 嵌め込まれていた飾板を 組込みました。 ねじり梅の透かし彫が 前の建物の雰囲気を 懐かしさとともに 　　　伝えています

寝室の枕もとの柱には シェードのついた 読書用のブラケット 目覚まし、携帯、腕時計、ＫＥＹなど 身の回りの小物を置けるように 細長い棚をしつらえました

洗面脱衣ルームには ほんわり部屋を暖める オイルヒーター ぬれたタオルも ふんわりと乾きます。 壁は無垢の杉板張り 断熱効果の高い杉の無垢板が 脱衣室の空間を柔らかく包みます

浴室のドアは３枚引き 車椅子も通れます ジャグジーと暖房換気扇が 気持ちいい浴室を創ります ゆっくり浸って いられるように・・と 浴槽には枕もついているのです

トイレの壁も 無垢の杉板張り 床はコルクタイルを 敷き詰めました コルクは冷たさを感じません イエローのパイプは 小部屋用のオイルヒーターです トイレを暖かくしてくれます。

二階の階段ホールの 柱も手すりも 北山杉の磨き丸太 手すりの幕板は 杉の赤身の無節板 ホールの床は四国の相生杉 杉の薫の漂うホールです

二階の和室 ふすま紙は 桂離宮松琴亭の写し・・・ 床框は土佐栂の面皮材・・ 窓からは瀬田川の清流を 眺めます

テラコッタタイル貼りの ゲストルーム 栃の一枚板のテーブルで 炭火焼を楽しむための センターフードも取り付けました テーブルにはホーローの パーティーシンクもつけました。

天井は屋根下地の 杉の野地板まで 空間が広がります 壁は珪藻土を こて塗り仕上げで 幅木は墨入りモルタルの 櫛目模様 ゲストにゆったりと寛いでいただく 空間になりました

ゲスト用の玄関の三和土も 登り窯の陶板 壁の浅い窪みに杉の面皮の飾り棚が 優しくゲストを迎えます

ゲストルームＷＣの床は テラコッタタイル張り 腰壁と天井は杉板張り 無垢の質感が ゆったりとした空間を包みます

リビングダイニングはかなり広いので 温水床暖房の上に 杉の圧密材を丹念に張りました 飾り棚の天板は 建替え前の建物で使われていた 栃のカウンター 入り口の硝子戸も前の建物の 居間に使われていたもの 板戸は杉の舞良戸として 床と天井の杉板と共鳴しあいます

ダイニングのコーナーには 結界としての北山杉の磨き丸太 杉の野地板まで広がる空間が ゆったりとしたリビングを 創り出します

リビングに接して設けられた 琉球畳の和室の空間 棚は杉の水屋棚 床框は四国の土佐栂を面皮で 床板は建替え前の建物に使われていた 和船の船板

キッチン上部も野地板まで吹抜です 匂いがこもらず　トップライトから 明るい陽光が落ちてきます コルクタイルを張った床は 温水床暖房の効率がよく すぐに床が暖まります

裏の道路から家族用玄関を臨む 庇の上の排煙窓から 明るい陽光が採りこまれます

ゲスト用玄関前に 藤棚門が出来ました 以前から植えられていた 藤のつるが 来年にはしっかりと 伸びているでしょうか・・ 愉しみです 玄関の横には百日紅が植えられました 夏には赤い花が咲くでしょう