琵琶湖の青と 太陽の陽をとって
『青陽館』(しょうようかん)と 名づけられました
建設予定場所の全景です かなり昔からの宅地でしたが ボーリング調査の結果は 柔らかな地盤がかなり深くまで 存在していることが分かりました 昔はこの辺りは良質な水田が 拡がっていたのでしょう |
2011年11月18日 ボーリング調査の結果から 地盤面の表層を改良し 安定した地盤を創る工事を行いました |
11月22日 施主・施工者・設計者の3者で材木検査を おこないました。 梁や柱を1本1本大工さんが木のくせを 見極めながら、丁寧に加工していきます。 コンピューターで行うプレカットでは そうはいきません。 木を生かすのは棟梁の技なのです |
化粧になる長尺の登り梁が並べられて いました。 米松材の目の細かい 美しい梁に仕上がっていました |
11月28日 ベタ基礎の配筋が組みあがりました 床版の配筋は直径13oの異形鉄筋を 縦横方向とも200oの間隔で配置します |
12月20日 上棟後一気に屋根をつくります 大きな片流れ屋根が現れました 屋根の上には9.24kwの 太陽光発電が載ります |
軒先に向かって 登り梁の成が絞られ 鼻隠しの成の中に納まります 軒の出は1mあり 登り梁をそのまま跳ね出して 屋根の荷重を 受けています |
吹き抜けの空間を 化粧米松の水平梁と登り梁が 空間を切り取っていきます 屋根下地の35o厚の杉板が きもちのいい杉の薫りを放ちます 吹抜で現わしになるので すべての梁が 化粧梁となり、 丁寧に仕上げられています |
この建物はセルロースファイバーの 断熱材が 壁の内部にギッシリと 充填されています 少々手で押してもへこまない位に 詰め込まれました 壁の中に隙間なく充填する方式の 断熱材なので その効果は抜群です |
屋根の上に載せられた 9.24Kwの太陽光発電パネル メーカー仕様は屋根を貫通して 垂木に固定する方法ですが そんな漏水を誘発するような方法は 恐ろしくてできません 穴を開けずに固定する方法を いろいろ工夫して実現しました |
クッキング交流スペースでは 料理教室も行う予定です 天井から露出している 米松の梁に 細いライン状の蛍光ランプが 輝いています |
シアタールームのスクリーンは 何と130インチ 5.1チャンネルの サラウンドシステムが 杉で囲まれた空間に 重厚な音を響かせました |
シアタールームの後方は 片流れの屋根の下に ロフトスペースが拡がります コンサートホールの様な 台形の空間に 様々な音たちが のびやかに溢れます 上部のロフトは 桟敷席になるのでしょうか |
クッキング交流スペース上部にある ロフト空間です こじんまりと居心地のよさそうな なんとなく 隠れ家です |
桟敷席から シアター上部の空間を 臨みます 光と音が雲のように 湧き上がって きそうです |
クッキングスペースからみた エントランスホール 屋根の杉化粧野地板が 縦に長く伸びて行き 空間が高く拡がっていきます 造り付けの下足箱は タモの積層材で組み上げました たくさんのお客さんが来られても 大丈夫!! たのしい集いができますよ・・・ |
屋根の沈んだ赤は太陽の色 壁のベージュは湖東平野の土の色 腰のブルーは琵琶湖の水の色 地域のネットワークを育む拠点に・・ との願いを込めて 『青陽館』 |
薄暮の中に柔らかく 浮かびあがった『青陽館』 あたたかくこぼれる光と シャープなエッジが きもちいいリズムを刻みます 暮れなずむ夕闇の中で |
・・人にやさしくきもちいい、街にとけこむたてものを・・
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