『日日是好日』
2018年10月 日本 監督:大森立嗣
出演: 樹木希林/黒木華/多部未華子
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樹木希林の最後の出演作
「日日是好日」を観ました。
タイトルの「日日是好日」は
禅の悟りの境地を現している語で
「過ぎてしまったことにこだわらず
まだ来ぬ明日に期待せず
ただ今この一瞬を
精一杯に生きる」ことを
現している。
その一瞬一瞬の積み重ねで
今日と言う一日がすばらしいものになる。
との悟り。
映画では
「季節のように生きる」
「雨の日は雨を聴く、
雪の日は雪を見て、
夏には夏の暑さを
冬は身の切れるような寒さを
五感を使って、全身で、その瞬間を味わう」と
表現していた。
お茶の真髄を表現した
清清しい映画です。
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『母と暮らせば』
2015年12月 日本 監督:山田洋次
出演: 吉永小百合/二宮和也/黒木華
昨年末に
山田洋次監督の思いが込められた
『母と暮らせば』を観ました。
敗戦から3年。
プルトニウム爆弾で死んだ息子、
浩二(二宮和也)が
母、伸子(吉永小百合)の前に
亡霊となって現れる。
おしゃべり好きな息子の亡霊が
「こんなことになったのは、僕の運命さ」と頷く。
伸子は「運命なんかじゃない!地震や津波は運命だけど、
これは人間が行った大変な悲劇!」と語気をつよめた・・・
戦後70年、
戦争法案ができた年に贈られた、
忘れてはならない、
未来に遺すべき
珠玉の物語でした。
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『レ・ミゼラブル』
2012年イギリス映画 監督:トム・フーパー
出演: ヒュー・ジャックマン/アン・ハサウェイ/ラッセル・クロウ
☆一個のパンを盗んだ罪で19年間服役した
ジャン・バルジャン
貧民街で救った娼婦ファンティーヌ
彼女の娘コゼットを引き取り慈しみ育てていく・・
7月革命の後、貧富の格差に不満を募らす
学生たち
コゼットが心を寄せる学生マリウスを
危機一髪助け出すジャン・バルジャン・・・
慈愛に満ち、勇気と希望と夢にあふれた
レ・ミゼラブル
愛と希望によって築かれるべき
未来を象徴するかのように
「民衆の詩」が響き渡るラストシーンは
圧巻だ
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『 たそがれ清兵衛 』
2002年日本映画 監督:山田洋次
出演: 真田広之/ 宮沢りえ/ 田中泯
☆『はい・・・私は幼なじみの朋江でがんす・・・』
深い情のこもった庄内弁で
つぶやく宮沢りえ・・・
幕末の下級武士 清兵衛と幼い娘達、
友人や幼なじみの朋江とのかかわりを通じて
『人間にとってほんとうの幸せとは何か・・』を
問いかける作品。
胸に染み入る感動を覚えました。
☆ほんものの時代劇を見ました。
江戸時代の下級武士の生活、住まいの様子、
食べものや器が江戸そのものを再現している。
果し合いのシーンも
まさに実際はこうであったと思わせる。
お互い決定的な傷を負わせることができず
双方血だらけになりながら果てしなく切り結ぶ・・
暗闇の中での斬り合いには殺気がほとばしり出ていた。
今までとは全く違った時代劇の登場です
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『ビューティフル・マインド』
☆生きることの意味を問い尽くした『ビューティフル・マインド』・・
研究に打ち込むあまり自分の魂のありかさえ見失ない、
壊れそうになっていく天才数学者・・
彼はいつも探していた。数学的真理を、愛を、そして本当の自分を。・・
2001年アメリカ映画
監督:ロン・ハワード
出演:ラッセル・クロウ/ジェニファー・コネリー
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『コレリ大尉のマンドリン』
☆ギリシャのケファロニ島・・なんて美しい島・・
島の娘ペラギアを取り巻く人々・・・
なんと愛にあふれた人々・・
心にしみこむ優しさをもち続けていきたい・・・
2001年アメリカ映画
監督:ジョン・マッデン
出演:ニコラス・ケイジ/ペネロペ・クルス
第二次大戦下のギリシャの美しい島・・
戦火の中で愛に包まれた優しさのきらめき・・
20世紀の100冊に選ばれたイギリスのベストセラー小説の
待望の映画化なのです
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『クリクリのいた夏』
☆夏草の薫り、水面をそよぐ風・・
蓄音機とワイングラスをテーブルの上に置き
エスカルゴをほおばるゆったりと時間の過ぎるしあわせ・・・・・
あなたはそんな幸せを感じていますか・・
1999年フランス映画
監督:ジャン・ベッケル
沼地のほとりで自由に生きる人々の
暮らしぶりを通して
現代すでに失われてしまった
根源的な人間の豊かさを問う!
フランスで200万人が観た
懐かしくやさしい映画なんです・・
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