HOME きもちいい建物のエレメンツ HFDの作品 いき・粋 HFD HFDのつぶやき リンク集 お問い合わせ


☆パッシブソーラーと輻射冷暖房・・  

自然エネルギーの活用と、空気に頼らない冷暖房・・








本来のパッシブハウスは

極限まで断熱性能を上げ、

日射と内部発熱だけで冬を乗り切ろうという

ドイツ生まれの挑戦的住宅です。




日本でのパッシブソーラーハウスと言う言葉は

太陽熱を利用して暖房負荷を減らすと言う意味で、

使われています


基本は窓からの日射を利用する

ダイレクトゲインが基本。

他に屋根面で暖められた空気を

ファンで取り込み、

熱容量の大きい、床下の

土間コンクリートに

蓄熱させて利用する方法などが

あります



しかし、日射のない悪天の日には

過大な熱容量は底冷えの原因にもなってしまいます。

パッシブソーラーの原理は単純なのですが実際に有効に機能させて

快適な空間を創るのはかなり難しいのです。



省エネのために太陽熱を利用するには

空気を熱媒体として利用する

パッシブソーラーでなく、

太陽熱温水器の方が

よほど効率はいいのです。

水の熱容量は空気の4000倍。

熱エネルギーの保存方法も

水の方がよほど簡単なのです。


熱媒体としての能力が劣る空気を使わずに冷暖房をする方法に

輻射熱による冷暖房があります。





温水を床に通し、床面からの輻射熱で

からだを暖める温水床暖房は

吹抜のある空間には必須の

暖房方式です。








壁に取付けた金属や

プラスチックのラジエター状の

配管の中に

温水や冷水を通し、

輻射熱エネルギーで

熱エネルギーを放射したり

吸収することで冷暖房をおこなう

輻射冷暖房の方式もあります。

配管面積は部屋の空間容量に伴った


結構大きな面積が必要となることや

熱交換ラジエター状の配管が

室内に露出することの

対策が必要となります




床暖房も壁付け輻射冷暖房設備も 熱源はヒートポンプが最も熱効率は高いのですが

極寒の時期には室外機がたびたび凍結し、暖房設備としての能力には問題がありそうです。



太陽熱温水器で集めた熱エネルギーを利用した

温水暖房の複合熱源を工夫することで

冬の太陽熱利用の暖房システムができる。

夏は断熱や遮熱を工夫して、

冷房をしなくても過ごせる家にするのが

基本ですが、

蒸し蒸しとした熱帯夜には冷房が必要です。

緩やかな輻射パネルを利用するか

必要な部屋にエアコンを設置するのか

生活スタイルに合った方法を検討します。

それぞれのシステムには一長一短がありますので、

今採用できる、最良の選択をしたいものです。



 
▲TOP

・・人にやさしくきもちいい、街にとけこむたてものを・・

畠山フォルムデザイン設計事務所 〒525−0026 滋賀県草津市渋川1丁目6−20
TEL: 077-566-5171  Fax: 077-566-5172