・・・・2002年5月創刊〜8月号・・・・
『つ ぶ や き』 2002年5月〜8月号 |
2002年8月8日(木) ・・・・「樋口一葉」・・・・ ♪ぼんぼん盆の16日に 地獄の地獄の蓋があく 地獄の釜の蓋があく♪ ♪盆提灯を点しましょ 胡瓜の馬に茄子の牛♪ のわらべ歌で、小松座の演劇『頭痛肩こり樋口一葉』の幕があく。若い女の生き方を描いた明治の女流小説家、樋口一葉の生き様を演じる井上ひさし作の舞台だ ◆その樋口一葉が2004年に新紙幣となる5000円札の肖像に決まった。ちなみに1000円札は野口英世に変わる ◆住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)が多くの問題をはらみながらも、まさにごり押しでスタートした。福島の矢祭町や東京都杉並区、国分寺市、横浜市、三重県二見町、同小俣町の6自治体の住民400万人が離脱する中でだ ◆住基ネットがスタートしたのが8月5日、20年ぶりに一新する新札のデザインが突如発表されたのはそのわずか3日前の8月2日であった。政府としてはよほど国民の目を様々な問題が浮上してきた住基ネットのスタートの話題からそらせたかったのであろう、としか思えないタイミングであった ◆効率だけを優先するその先には大きな落とし穴が待ち構えている。情報の大規模な集積の先には国家による住民統制への黒い影が忍び寄ってくる。広域の市町村合併の先には地域に密着した行政ではなく官僚的住民不在の行政が垣間見えてくる ◆極貧の中で文筆活動を行い24歳で肺を病み早世した樋口一葉は『小説で世の中の因縁の糸に戦をしかけ』た作家でした。世の中の動きにしっかりと目を配り、はっきりと誰にでも物申す、そんな現代の樋口一葉に私達一人一人がならなければ・・・ |
2002年7月1日(月) ・・・・「ワールドカップ 2」・・・・ ブラジルとドイツの決勝で沸いていた同じ日に、FIFAの最下位決定戦が行われた。202位のブータンと203位のイギリス領モンセラットがブータンで試合を行った。4対1でブータンが勝ったのだが優勝杯は1/2づつ両国が持ち帰るのだという。強さに優劣はあってもサッカーを楽しむ気持ちは同じ価値ということだろう。なんとも暖かい・・
◆肝心のワールドカップではなんとも残念な出来事がいくつかあった。韓国対アメリカ戦でゴールを決めた韓国選手がなんとスケートのパフォーマンスを行った。冬季オリンピックでのショートトラックスケートで起こった誤審疑惑の恨みを晴らしたと言わんばかりの愚かな行為であった。
◆日本がロシアに快勝したあと、ロシアで暴動が起こり日本食レストランも襲撃されたという。 スポーツに争いを持ち込まないのがサッカーを愛し、スポーツを楽しむ最低のルールであり、スポーツマンシップのはずです。 仕事もスポーツも平和と公正なルールがあってこそ存在でき得るものなのです。スポーツは単なるイベントではなく人間社会に根づいた文化なんですから。 ◆ワールドカップで最も感激したシーンが29日出現した。 韓国対トルコの3位決定戦は、両チームがまさにそのもてる力の全てを出し切り、戦い尽くし、アジアの猛虎の敗戦が決まった直後、その場面が現れた。 悔しさでグランドに突っ伏していた韓国選手をトルコの選手達が抱き起こし、お互いに肩を組みながらグラウンドを廻りはじめたのだ・・・・一瞬の間をおいてスタンドからの大きな歓声と割れんばかりの拍手が選手達を包み込む・・・・・ 人間はやっぱりすばらしい・・!!
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2002年6月15日(土) ・・・・「ワールドカップ 1」・・・・ ◆チュニジア戦で森島・中田ふたりの選が得点を入れ日本チームが決勝トーナメントに駒を進めた。連日の熱戦で日本中が沸騰している感がある。あと半月後には優勝チームが決まり、スーパープレーの余韻に浸っているのだろう。 ◆ワールドカップが終わればいよいよ7月11〜12日、愛知での中小企業家同友会全国協議会の34回全国総会がはじまる。名古屋の国際会議場で、21世紀を担う中小企業の役割が20の分科会に分かれて熱い思いを込めて論議される ◆中小企業家しんぶん6月5日号に総会議案が発表された。昨年の議案にもまして激変する中小企業をとりまく情勢が深く分析され、日本経済をどう切り拓いていくのか・・展望が示されていて、内容の豊かな活動方針と合わせ我々を大いに励ますものとなっていておもしろい。 ◆同じ号のトップページに島根同友会が創立総会を開き、45番目の同友会が誕生したことを報じている。同友会ができて45年目に45番目の同友会誕生。あと鳥取と秋田の2県を残すのみとなった。この調子でいくと47年目には日本全国に同友会を・・と全国の仲間が力を合わせて取り組んでいる ◆設立準備段階を含めると半世紀で同友会理念がほぼ日本全国に波及してきたと言える。愛知の総会は経営環境が厳しさを増せば増すほど同友会理念が輝くことを実感する総会となるだろう ◆ワールドカップでは残席のチケットを手に入れるのは極めて困難な状況となっていたようだ。愛知の全国総会は同友会の会員でさえあれば事務局に申し込みさえすれば、誰でも参加することができるのだ。こんなチャンスを見逃す手はない!今すぐ電話を・・077-561-5333滋賀同友会事務局まで!
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5月5日創刊号 2002年5月3日(金)〜4日(土)・・・「ハンカチの木」・・・
「ハンカチの木」って見たことありますか・・??ゴールデンウィーク真っ最中の5月3日から4日、泊りがけで朽木村の朝日の森をおとづれる機会がありました。森林研究所の森ではちょうどハンカチの木が満開になったところで、絶好のタイミングでした。
白い苞葉が風にそよいでる様子は本当にたくさんのハンカチをひらひらをさせているかのよう・・・不思議な景色です。でも例年なら今ごろはハンカチの木ではなく、桜が満開の頃なのに桜の花はすっかり散ってしまっていました。やはり何かおかしいのです・・・ 南極の棚氷が溶けはじめ大規模な崩落が始まっているそうです。何千年も溶けなかった棚氷が溶けはじめたのです。ペンギンや、鯨の生態に重大な影響を及ぼし始めています。 自然の真っ只中の朽木の森の中でじっと耳を澄ませていると、小さな変化にも敏感に気がつくのかもしれません。日々忙しい喧騒の中でも、時々その歩みをとめ、じっと自然の声に耳を傾け、その声にどう答えていくのか・・今できる事はなんなのか・・真剣に考えていきたいものです。
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