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☆マグノリアの家 増改修工事・・  

すまいの一部を改造して       
       地域まるごと健康づくりと
ひとびとのコミュニティの拠点ができました




入口のすてきな暖簾ができました・・・!
ゆらりゆらりと 笑っています  






改修前のマグノリアの家は
縁側のついた
離れの8畳の座敷でした。

しばらく使われずに
物置になっていました。



離れの8畳の座敷には
床の間、押入れ、縁側も
含めると

結構広い空間が
確保できそうでした。

隣の部屋との境には
彫刻欄間があり

マグノリアの家の
ふれあいスペースに

これは残すことにしました。




座敷の床と
聚楽壁の上塗りを取り払うと

壁下地の竹小舞と
土壁の下には蔓石

柱の下には玉石が
現れました。

耐震性には問題がある
構造です。

足元を固めて、構造用合板を張り
耐震性を高めることにしました。



キッチン部分になる箇所には
土壁の一部が切り取られて

黒いサッシュが
嵌め込まれました。

サッシュの上下に
新たに入れられた

まぐさ部材が
土壁の加重を負担します。

新たに穿たれた開口部から
明るい光が差し込んできました




改修工事が終盤に
差し掛かったころ

建物の前に植えられている
マグノリア(泰山木)に
花が咲きました

大きな白い花が
建物の完成を

祝っているかのようでした。



入口の檜框戸は
ゆったり幅広の
片引戸にしました。

車椅子でもラークラク・・

両サイドの開口部が
明るさと開放感を
もたらしました。

床の板張りは
土足用です。

地域のお年寄りが気楽にそのまま
入ってこられるようにしています。




キッチンコーナーには
材木やさんに探してもらった

古い丸太が存在感を
漂わせています。

無垢の杉板の張られた
腰板と

床のぶなの板張り、
天井の杉板張りとが

呼応しながらふれあいサロンの空間を
柔らかく包みます



ふれあいサロンの
真ん中に陣取るテーブルは

医療生協の仲間に
提供していただきました

道路に面したスクエアーの
二段の窓が

サロンを明るく
輝かせていました。

部屋の隅には
飾り金物のついた

古い箪笥がいい雰囲気で溶け込んでいます。




夕暮れになると
レトロなブラケットに
灯がともり、

柔らかくあたりを
照らし出します。

小間返しの
杉の竪格子の間から
 
部屋の中の暖かな明かりが
こぼれてきました


建物が完成した秋晴れの一日
工事関係者が集まって

マグノリアの家の
完成を祝いました。

マグノリアの家の
オーナー夫妻から

苦労していただいた棟梁に
あたたかな
ねぎらいの言葉を
いただきました。

ものづくりに携わる私たちにとって
最もやりがいを感じる瞬間でした。

みんなこの日ばかりはゆっくりと寛ぎました

マグノリアの家が地域のすてきな
拠点となりますように・・・・!!


 
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