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新町通りの家改築工事・・  

・・八幡伝統的建造物群保存地区の新町通りに、近江商人の伝統的町家の復活です・・


       


街道に面する側は真壁に、螻羽(けらば)面は大壁にするのが八幡様式・・








木造切妻造りで、高二階町家形式の住宅です

屋根はいぶし瓦の一文字葺き、四寸五分勾配で、鬼瓦は八幡型覆輪鬼瓦

二階の外壁に附け柱・附け貫・附け梁が配置されます







街道に面する側には瓦葺の八幡様式の掛け庇

通り沿いの軒先の高さを合わせて設けます

螻羽(けらば)面は焼杉板張り、小壁漆喰仕上げが八幡様式







玄関の建具は木製の引違格子戸で敷居は御影石

仕舞屋(しもたや)格子の格子間に合わせた格子間隔です

街道からの平入り玄関となります







掛け庇の腕木の鼻先は繰り型付

先端は下端を丸めずに切り落としで出桁を受けています

出格子の腕木の鼻先は切落としにすることが八幡様式となっています







一間半の仕舞屋格子に挟まれた間は、LPGボンベや給湯器の設置スペース

仕舞屋格子に合わせた格子と焼杉板張りの倹飩(けんどん)建具を嵌込み隠します

今後エアコン室外機が設置できるように建具の下部は荒い格子で通気を確保







仕舞屋格子の上部は間隔を荒くして、帳場などの店先から外の様子を覗きやすく

また室内が少しでも明るくなるようにとの昔からの工夫です

新町通り沿いには仕舞屋格子のある家並が連なり景観を構成しています







新町通りには八幡伝統的建造物が軒を連ねています

昔ながらのポストも八幡伝統的建造物群保存地区ならでは

近江商人たちが新町通りを行き来していた様を想像します







街道側と反対側の桁行にも、掛け庇を設けています

掛け庇は外壁の焼杉板や漆喰を雨水による劣化から守る役目

降水量の多いモンスーン気候帯にある地域ならではの昔からの工夫です







螻羽面の窓面には掛け庇と木製面格子を取り付けます

螻羽面は切妻屋根の妻面になるため風雨に晒されやすくなるため

焼杉板の大壁として柱や梁の構造材を守る工夫がされています







街道と反対側の掛け庇の鼻先は繰り型丸面取りで仕上げています

この面の外壁はモルタル塗りの塗装仕上げとなりますが

他の面の焼杉板張り仕上と釣り合う様にシダーグリーン色としています







外観は八幡伝統的建造物の町家ですが、現代の生活様式に合わせた洋間のLDK

オープンキッチン形式の広い空間を確保しています

江戸時代なら、畳敷きの「みせのま」や「なかのま」「ざしき」のあった場所です







キッチンの収納カウンター越しに、仕舞屋格子が映ります

外から見た出格子は掃出しになっていますが

内部からは腰窓として収納カウンターを設置しています







仏間の出格子部にも仕舞屋格子が取り付けられています

出格子部分は掛け庇の下にあるため

天井が一段下がりその中に出格子の腕木が納まっています







仕舞屋格子の出格子の側面に、自然換気のダクトを設置

街道側に面する外壁には設備機器が設置できないので

出格子間の設備設置スペース側の見込み外壁面に設置しています







改築前に建っていた三階建ての店舗併用住宅です

八幡伝統的建造物群保存地区に指定されるかなり昔に建てられていました

保存地区の街道辻に建っていたので目立つ場所です







八幡の伝統的建造物様式に合わせて建て替えができ

新町通りの景観が昔の近江商人の町の家並みとなり

落ち着いた街道風景となりました






 
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