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《バックナンバー》 2002年5月〜8月9月10月


『つ ぶ や き』2002年11月号

 

mark105.gif - 875Bytes2002年11月19日(火) ・・・『山本万喜雄講演』・・

同友会大津支部の11月例会で愛媛大学教育学部教授の山本氏の教育講演会を開きました。ひとりひとりの子ども達に暖かいまなざしをそそぎ続ける山本氏から、講演の最後に素晴らしい詩を紹介していただきました。

詩人会議のふかざわよしあき氏が肝臓ガンで急逝する直前に卒業生に送られた詩だといいます。すばらしい、生きる糧としたい詩でしたので、ちょっと長いのですが紹介します。

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「うそをつくな」と、おれはいわない

大事なときに、うそをつかなければいいのだから

大事なときとは

自分を不幸にするかどうかというときだ

 

「くそまじめにやれ」と、おれはいわない

くそまじめにやって損をすることが多いからだ

だけど、やらなければならないときは

どんなにつらくても、苦しくても

やりぬかなければならない

それは自分をだめにするかどうかというときだ

 

「けんかをするな」と、おれはいわない

つまらないことでしなければいいのだから

つまらないけんかとは

みにくい感情の剥きだしのことだ

そこからは、なんにも生まれてはこないのだ

だからけんかは、つとめて避けるがいい

だが、始めたら

相手の息の根が止まるまで

もしくは

相手が完全に「まいった」と音をあげるまで

やめてはならない

なまはんか、相手に同情して

手をゆるめたら反撃されて、こちらの負けだ

 

「だれとでも仲よくしろ」と、おれはいわない

ほんとの仲間と仲よくできればいいのだから

ほんとの仲間とは

手をにぎりあい、肩を叩きあいながら

自慢話をしあえる相手のことだ

 

「いつも誰にも素直でいろ」と、おれはいわない

素直になるもならぬも

それは相手によりけりだ

言っていることはほんとうか

それは、ほんとうによいことか、よくないことかを

よくよく確かめてからにしたらいい

たとえ、どんな相手でも、決して

おそれず、ばかにしないでだ

相手の目つき顔つき、ものの言いかたを

おちついて、よく聞き、見ていれば

たいがいピンとくるものだ

人に対する無条件な素直さではなく

真理に対する素直さをもつことだ

 

「まちがいや失敗をするな」と、おれはいわない

大事なことをまちがえなければいいのだから

大事なことで失敗しなければいいのだから

まちがいや失敗をおそれてはならない

おれがいう大事なこととは

二度と立ち上がれなくなるかどうかということだ

意志と体力で支えきれなくなるかというときだ

他のまちがいや失敗は

星の数ほどあったにしても

少しもこわがることはない

まちがいや失敗から正しく学んでいくかぎり

自分を高めていけるからだ

まちがいや失敗を一つもしない人間は

結局、なんにもしなかったやつなのだ

口先だけで、何もできなかったやつなのだ

 

「いつも正しくあれ」と、おれはいわない

神様にも動物にもなれるのが人間だから

正しく美しいのものに感動しながら

悪いことをまねるのも人間だから

喜びと悲しみを同時に受けとめることができるのも人間だから

いつ、どんなときにも

うんと喰って、うんとたれて、うんと眠るがいい

獣の眠りのように眠るがいい

そして、また、力を合わせて働こう

 

「親に心配かけるな」と、おれはいわない

心とからだが丈夫なやつほど

何かをしなければいられないやつなのだ

そうであるかぎり、何か、どこかで

親に心配かけるにちがいないからだ

親を喰らいつくして

思いっきり勇ましく生きてゆけ

 

幸せは祈って待ってるものじゃない

戦いとっていくものだ

自分の弱さやみにくさと戦いながら

目的と目標をしっかり決めて

それに向かって突進していくときに得られるものだ

それが自分を大切にすることだ

自分を大切にすることをためらうな

自分を大切にできないでいて

どうして、人を大切にできようか

自分を大切にすることが、同時に

人を大切にすることになる生きかたを

なんとしてでも

見つけ出し、作り出さねばならぬのだ

それは、人間にだけできるのだ

それが、人間の権利であり、義務なのだ

そのように生きていったとき

おれたちのまわりにも

人間らしい人間がいることに

きっと気づいていくはずだ

ほんとうの仲間もできるのだ

そのことが、そうして生きていくことが

どれほど苦しく悲しく切なくても

自分の意志で選んだ道を

もうひき返さないぞと覚悟して

歩み続けていくならば

悲しみも、苦しみも、怒りも

人間の誇りにかえていけるのだ

雨が降っても

曇っていても

見ろ

雲の上には太陽がある

                     (ふかざわよしあき・・詩)

 

  

mark105.gif - 875Bytes2002年11月3〜4日 ・・・『秋の朽木の森へ』・・ 

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朽木の朝日の森へ、秋の風情を楽しみに行って来ました。5月に続いて今年2回目です。紅葉の旬には少し早かったのですが、秋の風情を十分に楽しんできました。

しかしショッキングな知らせを受けました。来年3月で朝日の森の施設が閉鎖されることになったというのです。どうやら景気低迷の社会状況に乗じて、不採算部門をこの際整理してしまおうと言うようなことらしいのです。

ほんとうはこんな時代だからこそ、文化や環境を守り育てていく取組みを強めていかなければ・・・一企業の都合で切り捨ててしまうのは社会的責任の放棄だと思うのは、私だけなのでしょうか・・・

 

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