****2003年11月号****
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『つ ぶ や き』2003年11月号 |
2003年11月26日(金)・・・『生きる・人間らしく生きる・・・!』・・ 社員教育全国交流会で中同協の赤石会長は私たち人間の根源的な目標は『生きる・人間らしく生きる・暮らしをまもる』ことであることをあらためて明らかにした。 『人間らしく生きる』ことはまさに戦いの歴史でした。1930年代、オーストラリアでは先住民族のアボリジニの白人との混血児を家族から隔離し、白人社会に適応させようとする”隔離同化政策”がとられていた。白人の血が混じった子どもを母親から強制的に引き離し、収容所に連れ去ったのです。 母親の待つ故郷へ帰るために、収容所を脱走し、2400キロにもおよぶ道を、執拗な追跡者と大自然の脅威にさらされながら歩きつづけた3人の少女の真実の物語が『裸足の1500マイル』という映画になり、2002年の豪アカデミー賞を受賞した。 インドの独立の父 マハトマ・ガンジーは英国の圧制に対して非暴力・不服従で戦った弁護士でした。多くのインドの民衆を巻き込んでいったのは、ガンジーが始めた400キロにもおよぶ『塩の行進』でした。英国によってインド人が塩を製造することを禁じられていたことに抗議して、海に向かって歩き始めたのです。人々に”ともに歩きましょう・・”と、呼びかけながら・・ 『塩の行進』は500万人の塩を作る運動に広がっていった・・・弾圧で10万人の逮捕者を出したが、国際世論の非難が集中する中、英国が譲歩、10万人の政治犯を釈放・・悲願の独立への第1歩を進めたのです。ガンジーは人々に人間としての尊厳性に目覚めさせたのです。 生きていく中で・・仕事をしていく中で・・たてものを創りだしていく中で・・『生きる・人間らしく生きる・暮らしをまもる』という根源的課題を追求しつづけていきたいものです・・・・・・・・
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2003年11月9日(日)・・・『選挙結果と紙ひこうき!』・・ 意外と投票率が低かった総選挙であった。自民か民主か・・の『政権選択選挙』をマスコミは振りまいていたが、実態は同じであることを有権者は覚めた目で見ていたのだろう。政権選択どころか、イラク派兵問題、憲法問題、年金問題、消費税問題・・・・・などなど 私たちの生活に、これからの未来に直結する重要な政策問題が山積みだと言うのにね・・・・ 家族一緒に投票に行った後 私も準備に携わっている医療生協の地域支部設立総会に出演をお願いしている アマチュアのフォークグループの『紙ひこうき』の代表者と打合せをしました。生まれつきの視覚障害者がメイン女性ボーカルのこのグループの明るさ、楽しさがきもちいい・・『障害者と共に』を意識しているのでなく『障害を持つ人も、持たない人も、みんな同じ空の下に生きている』ことが普通の社会・・として活動を続けています。 心のバリアフリー、自然環境、教育問題が『紙ひこうき』の伝えたいテーマです。「時は移り行くとも、すばらしい未来はおまえたちのために・・」と、子どもたちへのメッセージを発信しています。 国政選挙を「すばらしい未来を」めざす大切な選挙・・・としていきたいものです
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2003年11月5日(水)・・・『ピカソ クラシック展をみる!』・・ 東京での中小企業家同友会全国協議会の幹事会に出席するのに、いつもより2時間早く家を出て、上野の森美術館で開催されている「ピカソ クラシック展」を観にいくことにした。 キュビズムの創始者としてのピカソのイメージから見ると 「ピカソ クラシック」と言われる1914年から1925年の 古典的写実主義の極めて精緻な人物や静物の作品群は驚きであった。しかも作品のひとつひとつをじっくりと観ていくと、その時期にかかわっていた人々の影響を 極めて敏感に感じ取って、その作品に明瞭に反映されている事がわかる。 1917年に結婚したロシア・バレエ団の団員であったオルガの影響・・サティやコクトーなど一流の芸術家との交流によって、身体そのものの美、フォルム・色彩のすばらしさを再発見することによって、その作風が大きく変化していったのだ。ただ、古典主義的写実の作品を創りながら 平行してキュビズムの作品も制作しつづけていた。その間 スペイン・イタリア・フランス・ロンドンと移り住みながら、クラシック作品の流れも ギリシャ・ルネサンス・マニエリズム・アングルと、どんどん作風を変化させていく・・・ しかしオルガとの仲に 暗雲が立ち込めてくるにしたがって暴力的で破壊的な作品「接吻」が湧き上がってきた。パリの高級アパートに居を構え、富と名声につつまれ栄光の絶頂にあったピカソの幸福も、次第に過去のものとなっていく・・・・ しかしこの時代のピカソは かかわった全ての人間・土地柄・芸術・古典作品から次々と新たな息吹を感じ取り、自らの作品の中に昇華していく 飽くことのない膨大なエネルギーに あらためて感動を覚える作品展であった。その感性の鋭さを 学んでいきたい・・・ |
2003年11月3日(月) ・・・『イラクで米軍のヘリが撃ち落とされたのに・・』・・ この連休中、毎日のように幹事長・党首のTV討論会が映し出されていた。その中でイラクへの自衛隊派遣問題が改めてクローズアップされた。昨日の2日にはイラクで米軍のヘリが撃墜され、16人が死亡、21人が負傷し米国に大きな衝撃を与えた。イラクへの侵略戦争終結以来最大の被害だ。先月末にはひどくなる一方の治安状況に、バクダットから国連職員と赤十字国際委員会の撤退が決まった。 占領軍である米軍に対するイラク国民の反感がますます強くなり、治安情勢が悪化の一途をたどっているイラクに、自民党の安部幹事長は「自衛隊を派遣することは決定していること」だと言い、公明党の冬柴幹事長は「全土が戦闘地域ではないんですよ・・」と、まさに開き直りとしか思えないような発言をしていた。ほんとに この人たちは何を考えているのだろう・・ 危険があろうとなかろうと、とにかく米国の要求にこたえての自衛隊の派遣ありき・・の姿勢はなんなのだ・・!! フランスやドイツ・ロシアは国連決議に反するイラクへの派兵も資金供出も拒否している。このあたり前の平和への感覚が この人たちにはなぜ無いのか・・・理解に苦しむばかりだ。 総選挙の真っ最中での発言である。日本を再び戦争へと導きかねない危険な発言を平然とTVでしながら 選挙で支持されると思っているのであれば、あまりに国民を馬鹿にしていないか・・ 中小企業家が頑張って企業活動を続けられるのも、建築家がすみよい建物を造りつづけられるのも平和があってこそのことだ。平和を守る候補者や政党にぜひ頑張ってもらうように応援したい!!
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