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****2017年  4月号****

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≪ 茶道お稽古 ≫

2017年 4月 15日(土) : 透木釜くじゃく椿茶通箱      .

・・いよいよ炉の時期も終わりに・・  
卯月を感じる透木(すきぎ)釜・・








床の花は 貝母(ばいも)、
レンギョウと孔雀椿


松風の鳴る透木釜で茶通箱のお稽古

炉の終わりの時期は暖かくなるので
暑苦しさを感じさせないように

平たい釜の羽根で炉を覆う
「透木釜」で炭火を隠す

客への心配りだ










お稽古は久しぶりに
お運びの茶通箱

茶入れに入った濃茶と
大津袋の小なつめに入った濃茶の
二種のお茶を愉しむお点前

お茶を堪能する



床の軸は『百花春到為誰開』

「ひゃっか春に到りて誰が為にか開く」

春になり、花は誰の為に咲くのか。誰の為でもなく、無心に「ただ、ただ」咲いている。
の意











桜は満開に・・・























日野のさくらは
こころなしか静かに咲く。

















ドウダンツツジ(灯台躑躅)も
いっせいに花を吊下げました






 

 
≪ 北中小路の家 監理 ≫

2017年 4月 4日(火) : 軒瓦袖瓦鬼瓦           .

・・いぶし瓦一文字葺きの屋根       .
.           瓦葺き師の技を見る・・








≪ 一文字軒瓦 ≫


軒瓦の垂下端が一直線に通る
一文字葺き

瓦が隣り合う
合端(あいば)を隙なく合わせ

陽光が差す側の瓦を
わずかに下げている

こうすると影が出来ずに
平らで美しい軒先になる







≪ 鬼瓦・袖瓦 ≫


鬼瓦は
外縁雲水影盛足付き立浪台付き鬼瓦

袖瓦は
見せ掛袖瓦

巴瓦は 鶴巴瓦

立派な縁起の良い瓦組です












≪ 風切丸・下棟・隅棟 ≫


入母屋の螻羽の袖瓦を
一筋風切丸で押え

下り棟と隅棟で
納めます












≪ 隅棟雨仕舞 ≫


下り棟と一筋風切丸の間の雨は
隅棟の下端の空間を通って

綺麗に流れてきます

伝統の緻密な仕事です



 

 
≪ 上平木町の家 監理 ≫

2017年 4月 3日(月) : 玄関舞良戸栃の面皮      .

・・玄関の建具は今までの建具を     .
.           名残でそのまま使います・・








≪ 玄関部分の改修 ≫




タイル貼りだった床を
御影石貼りに

クロス張の壁は
珪藻土塗りに

下足箱は
杉舞良戸の造付に








≪ 栃の飾り棚 ≫



出幅6寸8分の飾り棚

栃の面皮で造りました

玄関に上がり降りするときの
手摺にもなります

痛くないように面皮小口に
棟梁が糸面を取っています










≪ 造付下足箱 ≫


杉の舞良戸の下足箱
幅1間で収納量もたっぷり

傘とスリッパ収納も
組み込みました

横の柱に
上がり降り用の手摺

 

 
≪ 上平木町の家 監理 ≫

2017年 3月 28日(火) : 浮造り段板舞良戸磨き丸太      .

・・大工と指物師の技が     . 
.     随所に・・









辻子に上がる階段を
納戸の中に造付け

段板は杉三層構造の表面を
浮造り仕上に

引違の木製建具は
杉の舞良戸

桟の見附は8分(24mm)
軽やかに空間を仕切る
プロポーション









辻子に上がると
杉板貼りの納戸

階段スペースを仕切る
磨き丸太の手摺

柱を繋ぐ構造材を兼ねた
化粧の丸太

視覚的にも
安定感のある部材です




 

 
≪ 北中小路の家 監理 ≫

2017年 3月 22日(水) : 現場の近くに満開の梅      .

・・現場打合せですが    . 
.     満開の梅に魅せられて・・











一本の梅の木に

鈴なりの梅の花が
















陽光の中に

ただよう梅の香


















蕾もはちきれんばかり
















早く打合せに行かなければ・・と

つぶやきながら






 

 
≪ 蕾花葉 ≫

2017年 3月 21日(火) : 真冬に咲く 啓翁桜      .

・・満開の花を愛でた後      .  
.     新緑の葉を愉しむ・・






小正月に

山形から贈られてきた

啓翁桜


部屋に活けると

すぐに蕾が膨らみはじめ

.




.






1月下旬には花が咲き




.




.






節分にはもう満開

雨水の候まで

家の中は春爛漫







.







啓蟄の頃には葉が開き始め










.




お水取りからお彼岸過ぎまで

活き活きとした新緑が

癒しの空間です




 

 
≪ 北中小路の家 監理 ≫

2017年 3月 14日(火) : 屋根いぶし瓦の葺き替え      .

・・鶴亀の棟巴瓦と  
鍾馗さん・・




屋根の葺き替えは
耐震改修として

瓦土葺きを
桟瓦葺に改修します

一文字瓦葺の地瓦が
葺き上がり

棟瓦などの役瓦葺きが
始まりました


棟の巴瓦に
縁起物の鶴と亀の棟巴瓦が据付られました

玄関の入母屋の棟には
鶴の巴瓦が









大屋根の棟には
亀の棟巴瓦が
飾られました

近隣にお寺の大屋根が見通せるので
鬼瓦同士の厄除けに

玄関の屋根に

鍾馗さんの飾瓦が
据えられることになりました



 

 
≪ 北中小路の家 監理 ≫

2017年 3月 07日(火) : 古民家の構造補強      .

・・耐震性能を改善するために  
地震に耐える壁を増やす・・






差鴨居のある大きな開口部に
耐力壁を新設するために
柱を新設します

柱は差鴨居の幅より
両側とも
5厘(1.5mm)中に入る
面内(めんうち)納まり

溝のついた面に柱が取り付くので
溝の中にぴったり納まるように
柱頭部が丁寧に加工されています

棟梁の丁寧な仕事が光ります







差鴨居下に設けられた
耐力壁の力を
二階レベルの梁に伝えるために

差鴨居上部の小壁も
土壁を落とし
構造用合板で
耐力壁を構成します

合板の上に
石膏ボードを増張りし

聚楽壁で仕上げます



 

 
≪ まちづくり協議会の活動 ≫

2017年 3月 04日(土) : 健康ウォーキング講習      .

・・琵琶湖畔までウォーキング  
紅梅白梅が薫ります・・








学区のウォーキング講習会に
60名近くが参加

葉山側沿いに琵琶湖畔まで
往復7キロ

お揃いの白の
ウィンドブレーカーを着て
暖かな日差しのもとで
ウォーキング








葉山川には
カイツブリの親子が
川面に群れを成す

カイツブリ
Little Grebeは
古くから琵琶湖に生息する
滋賀県の鳥











コースの途中にある
なごみの郷に立ち寄って
開催中の木工芸展を見学



『風神』と













『雷神』


糸鋸で木を刳り貫いたものだ

詳かな細工に感嘆















帰りのコースは
老杉神社周遊コース

神社の入口が
白梅紅梅の甘い香りで
満たされている














『梅一輪 一輪ほどのあたたかさ』

まさに 服部嵐節の句のとおり



















桜は咲く

梅のつぼみはほころぶ



 
≪ 茶道お稽古 ≫

2017年 3月 04日(土) : 釣釜こめやなぎ押し絵      .

・・釣釜で春の風情  
醸し出す空間の趣き・・



3月に入ると釣釜でのお稽古
春を感じます

暖かくなってきたので
釜を火に近づけて

少しの炭で湯を沸かすように
天井の蛭釘から鎖で下げます

釜は細身の筒釜

柄杓で湯を汲むときに
ゆらりと揺れるのも
陽炎の風情








床のお花は

コメヤナギと白椿

色紙は押し絵の立雛

春爛漫です














おまけ

友人の写真家の作品

しだれ梅

ご銘は「ハローマーチ」


 

 
≪ 上平木町の家 監理 ≫

2017年 2月 28日(火) : 古民家の家・居間吹抜       .

・・寒く暗い四つ間の住まいを  
暖かくあかるい空間に・・




昨年6月に着工したリノベーション

建物内部はほぼ完成

脆弱だった基礎を補強し

壁50数箇所を耐震補強

床・壁・天井・サッシュの断熱改修

モルタル蓄熱式の温水床暖房に

杉床材にドイツ製自然塗料

柱梁は紅柄調木材保護塗料

壁は珪藻土で

空気の質を高めてきもちいい空間を包みます


キッチンは元おくどさんのあった場所で

大屋根に煙抜きがある

2.5mの天井高で張られていた

天井を撤去し吹抜に戻しました

吹抜上部に採光用高窓を設置。

柔らかい光が入ります

吹抜周囲は昔からの梁

跳び梁を新設して照明を取付け

勾配天井は杉の無垢板

調理の音を柔らかく吸収します

吹抜に床暖房は必須

キッチンも温水床暖房を敷設しました

後は外構工事を残すのみとなりました


 

 
≪ 医療生協の恒例行事 ≫

2017年 2月 26日(日) : 桂九雀のこびらい寄席開催    .

・・笑いは健康のもと  
生協ホールに笑い声が溢れました・・



第7回となったこびらい寄席

今年はお囃子付きです

三味線の出囃子で

軽快に桂九雀さん登場

噺の中で長唄や粋な三味線が

情景をまざまざと浮かび上がらせる



衝立の陰から御簾越しに様子を見ながら

絶妙のタイミングでのお囃子

落語の世界を豊かに膨らませていく




テレビと違い生の寄席では

まくらをじっくり聴けるのがいい

知らず知らず噺の世界に

引き込まれていく
 
最初の演目は「池田の猪買い」

猪の肉を買いに

丼池から淀屋橋をとおり、

十三、三国、服部、岡町を通って

池田の猟師宅へ行く噺



中学まで池田の手前の石橋に住んでいたので

次々と出てくる地名が懐かしい

中入りに三色団子を食べ 次の演目は「三味線栗毛」

落ちで出てくる三味線について

まくらでミニチュアの三味線を使ってじっくりとレクチャー

噺の中で三味線の駒・唄・胴・弾くの言葉が

KEYワードとして出てくる

落ちは、乗ったら「バチ」があたる、と洒落た噺だ

早春のひと時 医療生協組合員の皆さんに

落語の世界を堪能していただく事ができました

 

 
≪ 春爛漫 ≫

2017年 2月 25日(土) : 木瓜(ボケ)キンギョソウ菊    .

・・お茶の師匠宅 玄関の生け花が薫る
お稽古は初炭と千歳盆点て・・






ボケはバラ科
果実が瓜に似ているので
「木瓜」が「ボケ」に
転訛したとも言われる。














お茶室の床のお花は
紅白の椿と
木瓜のつぼみ













白いキンギョソウ
花の一つ一つが
金魚のよう

オオバコ科














ピンクの菊と白い菊で
源平小菊








お茶室のお軸は
晴窓花気薫
「せいそうかきくんず」

晴れやかな窓からは、
花の薫りがただよってくる
の意

お茶のお稽古は 時々はしましょうと、
初炭点前と千歳盆

灰匙からしめし灰を綺麗に撒くのは
加減が難しい

久しぶりの千歳盆点ては銀瓶を使って

お稽古場はもう春

 

 
≪ 朝の庭先にて ≫

2017年 2月 23日(木) : 紅梅        ・・      .

・・つぼみの雫が輝いて・・







あさがた結構な雨

庭をみるといつの間にか
紅梅が咲いている

雨にぬれ
つぼみの雫が光っていました




『人はいさ 心も知らず ふるさとは

           花ぞ昔の 香ににほひける』



紀貫之が長谷寺近くの
宿で詠んだ歌です

「花」は普通は桜をさしますが、
ここでは「梅」

「にほふ」は
花が美しく咲く様ですが
ここでは
いい香りを
ただよわせている様子



 

 
≪ 北中小路の家 監理 ≫

2017年 2月 21日(火) : VELUX     ・・       .

・・居間に天窓の取り付け・・


下屋の屋根面に取り付けられた
VELUX天窓の
見上げです

昼間でも薄暗かった居間に
VELUXを3ヶ所
取り付けました

天窓は取り付け位置を間違うと
夏暑くて堪りません

居間の北側に付けたVELUX

北の天空光は
直射日光でなく柔らかい



天窓からの冷え込みを防ぐ為に
硝子は当然ペアーガラス

更に天井面にも窓を取り付け
断熱空間を確保します

 

 
≪ 北中小路の家 監理 ≫

2017年 2月 17日(金) : 耐震改修工事     ・・      .

・・リノベーションに先行して・・
耐震改修工事・・



伝統的な四つ間の民家の
リノベーション
構造的な弱点を
まず改修

二階床の水平剛性を
高めるために
厚み24mmの構造用合板を
全面張り

床梁と剛床材を構造的に
ボルトで一体化させ
柱材と構造金物で接合




棟梁が耐震補強の対象としていない個所にも
補強金物を取り付けていた。
「より強く良いものを」との棟梁の思いが伝わる





居間に取付ける
トップライトが搬入されていた

北欧デンマーク生まれの
べルックス天窓

結露しにくい工夫がされた
天窓です











よく磨き込まれた
松の差鴨居
美しい木目です

築50年になりますが
十分乾燥され
強度が増しています

改修後もこの美しさを
生かしていきたい


今日はお世話になっている監督さんが
インフルエンザで休まれていました
お大事に・・!

 

 
≪ 茶道お稽古 ≫

2017年 2月 11日(土) : 五角盆点て    ・・      .

・・客ぶり稽古は・・
茶箱雪手前と うぐいす点て・・




二月に入って二回目の
お稽古

亭主ぶりのお稽古は
五角盆点て

帛紗は
盆点で使う
円能斎好みの斜子織り
臙脂の帛紗

この帛紗が難ものです。
四方捌きの時に
スッと捌けません

斜子織りの帛紗を難なく
捌けるようにお稽古です



客ぶりのお稽古は
茶箱の雪手前

米国で日本語を教えていた
先輩社中が
茶箱手前を披露すると

様々な茶道具が
小さな箱に見事に納まるのに
驚いていたそうです


着ているときは雅な着物が
畳むと薄く小さく
仕舞うことが出来るのにも
感嘆

日本の「大きく広げて小さく畳む」文化です


もう一度の客ぶりのお稽古は
うぐいす点て

最初に据えた水差しの蓋に
帛紗をうぐいすの様に畳んで飾る
趣向です

お茶の用意ができる瞬も
お客様に愉しんで頂く
亭主の時候のこころくばりです


人生の様々な局面で活きていく心くばり
心していきたいと思う

 

 
≪ 中江藤樹に学ぶ ≫

2017年 1月 5日(木) : 近江聖人 陽明学の祖・・      .

・・自由な発想と・・
知行を一致することを大切に・・



昨秋琵琶湖の西北、
安曇川にある
中江藤樹記念館と
マキノの
メタセコイア並木に行きました

江戸時代初期に生まれた中江藤樹は
陽明学を学び
近江の聖人と称えられた。



秩序やしきたりを重んじる朱子学に対して
自由な発想を尊重し、
知行を一致することを大切にした陽明学

『知識があっても行動が伴わなければその知識は無駄である』
と言うことを示していると
教えていただきました。


中江藤樹の教えの一つに
「五事を正す」がある

五事とは
「貌・言・視・聴・思」
(ぼう・げん・し・ちょう・し)
を言い
それを正すとは

・穏やかな顔つきをし
・思いやりのある言葉で話しかけ
・澄んだ目でものごとを見つめ
・耳を傾けて人の話を聴き
・まごころをこめて相手のことを思うこと です。


身分の上下を越えた
平等思想を特徴とする
陽明学に習い

心に常に五事を留め
あらたな学びと実践に
とりくんでいきたいと 
新春に 思いあらたに











 

 
≪ 笑いは健康のもと ≫

2017年 1月 1日(日) : 第7回こびらい寄席のお知らせ・・   .

・・2月26日(日) 今年も桂九雀さんの落語で・・
たのしい1年が始まります・・



日時: 2月26日(日)
13時半開場 14時開演
会場:滋賀県栗東市小平井
3丁目2-25.

こびらい診療所生協ホールにて





木戸銭:¥1200
(医療生協組合員は¥1000)
定員100名です

医療生協組合員でなくても
ご参加いただけます
チケットは1月23日
発売開始です

ご希望の方は しが健康医療生協本部
TEL 077−574-8522 まで
お申込ください





・・人にやさしくきもちいい、街にとけこむたてものを・・

畠山フォルムデザイン設計事務所 〒525−0026 滋賀県草津市渋川1丁目6−20

TEL: 077-566-5171  Fax: 077-566-5172 

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