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****2004年1月号****

《バックナンバー》 2002年5月〜8月9月10月11月12月2003年1月2〜3月4月5月6月7/8月9/10月11月12月


『つ ぶ や き』2004年1月号

mark105.gif - 875Bytes2004年1月24日(土)・・・『医療生協くさつ北支部誕生・・・』・・ 

  栗東市こびらいに診療所を持つ しが健康医療生協の草津北支部が24日の14時から設立総会を開きました。  

医療生協ってご存知でしょうか・・?医療生協は毎日の健康を願う人たちが、病気にならないように健康づくりにチャレンジしたり、自分達の病院や診療所を持ち、運営している組織です。健康な人々が多数を占める医療団体で、予防・保険・健康づくりとそれを保障する制度の充実をめざし、住民の参加を保障する民主的な医療機関を持っている生協組織なのです。

地域の中でだんだんと薄れてきている人と人のつながりを大切にし、お互いが健康で幸せな日々を送れるように皆で協力し合いながら ひとりひとりの力を集めて活動していこうという生協組織なのです。共感すること大です。

私も支部結成の準備会事務局長として 設立総会の準備を進めてきました。

設立総会の第2部で、守山を中心に活動するハートフル・フォークソンググループ『紙ひこうき』に出演していただきました。ギター・ベース・キーボード・ボーカル・コーラスで構成するとっても素敵なバンドです。メインボーカルの女性は幼児期に失明された障害者なんですが、そのハンデを全く感じさせない明るい伸びやかな歌声と楽しい会話を織り交ぜて、全13曲 1時間のステージを堪能することができました。

障害者と健常者が一緒に生きていくことがもっともっとあたり前になることをめざして訴え、日本の豊な自然を慈しみ、大切にしていくことを 爽やかに ほんとに温かく歌い上げる『紙ひこうき』・・・

診療所の生協ホールを埋め尽くした医療生協の組合員に大きな感動をもたらす総会となりました。この感動を地域を変えていく大きな力としていきたいものです。

 

mark105.gif - 875Bytes2004年1月17日(土)・・・『ひとはなぜ騙されるのか・・・』・・ 

  立命館大学国際関係学部教授 安斎育郎氏が滋賀県中小企業家同友会の新春例会で記念講演をおこなった。  

不況の時代になると あたかも抗いようも無い力で世の中が支配され、ひとりの力ではどうしようもないものだと 思い込まされていることが多くある。超能力や心霊現象といわれるものは、いかにも不可思議な力が世を支配していて、そんな世の中を変えようが無いと思い込ませる、極めて悪い影響を特に若い世代に与えていると警鐘を鳴らした。

イラク戦争も あたかも世界平和に寄与するがごとくのまやかしで行われた侵略戦争だと指摘する。一部ではイラク戦争はブッシュ政権の要人の多くが関わっている軍需産業のためと言われているが、アメリカの経済に占める軍需産業の割合は数%なので、これは主たる要因にはならない。石油の確保のためとも言われているが、アメリカにおける中東の石油の占める割合は14%程度なので、これも主要な要因とはいいにくい。ではなんなのか・・・・

一番大きな要因は 中東の石油取引や、マレーシアの貿易の決済やソ連とノールウェイの貿易決済がドルからユーロに切り替わってくる中で、国際通貨としてのドルの権威を取り戻すためにアメリカが経済的に追い詰められて起こした経済侵略戦争であると指摘する・・

今どんどん値打ちを下げているドルを買い支えている主役は日本政府です。日本のドル準備高がどんどん巨大に膨張しつづけています。不良債権を好んで買いつづけている日本・・

小泉首相はいつまで騙されつづけている『ふり』を、しつづけるつもりなのでしょうか。安斎先生の話の締めくくりで 自然と社会の仕組みについて、合理的認識の学習をし、自然や社会にどう働きかければ価値を実現できるのか、そのための合理的な方法を習得することの大切さを強調された。日本や世界の動きの見方考え方について 多くの示唆に富む記念講演となりました。

 

 

mark105.gif - 875Bytes2004年1月3日(土)・・・『国境を越えて・・・』・・ 

  日本でのタイトル「すべては愛のために」という、アンジェリーナ・ジョリー主演の映画を家族で見にいった。恋愛映画思っていたが、全編のほとんどを難民や内戦で傷つく人々の描写であった。

エチオピアの飢餓とマラリアなどの病に苦しむ難民キャンプの状況、カンボジアで国民の大虐殺を行ったポルポト率いるクメールルージュの残虐な仕業を克明に追っていく。内戦が続くチェチェンの状況がスクリーンいっぱいに映し出されていく・・・  元旦に犬養さんの話を聞いたばかりであっただけに、なおさら難民の実態に目を奪われた。

2001年から国連難民高等弁務官事務所の親善大使を務めているアンジェリーナ・ジョリーにとってこの映画は彼女が心から訴えたいメッセージが詰まっているのだと訴えている。今の世界の中で、まだまだ悲惨な現実があることをこの映画は教えてくれる。できるだけ多くの人に見てもらいたい映画の一つだと思う。

観おわった後に家族で話し合う中でいろいろな疑問が湧き出してきた。エチオピアへの食糧援助がなぜ充分行われないのか。なぜ政府の役人は真剣に救済に取り組まないのか。難民を生み出した原因はなんなのか。クメールルージュはなぜ自国民を虐殺したのか。チェチェンでなぜ内戦が続くのか。その現実をなぜアメリカや日本のマスコミは伝えようとしないのか・・

難民や内戦の続く現状の奥に潜む根源的な要因にしっかりと目を向けていかなければいけない。家族で話し合った結論でした。そしてそれをどう行動にむすびつけていくのか・・ これからの課題となりました。

 

 

mark105.gif - 875Bytes2004年1月1日(木)・・・『心に灯をともす・・』・・ 

  元旦の朝1時から、犬養道子さんと養老孟司さんの「心に灯をともす」という対談が放映されていた。58歳から難民救済活動に取り組んでおられる作家の犬養さんと、教え子からオーム真理教の犯罪者を出したことを心から悔やまれている医師の養老さんとの対談はまさに心に灯をともすものでありました。

聖書の研究者で作家の犬飼さんは、58歳のときに初めてカンボジア難民の実態を知り、居ても立ってもいられなくなりすぐにカンボジアでのボランティア活動をはじめた。聖書の中に「毎日同じ門を通りながらそばに倒れている人に気がつかない」という一節を思い出し、すぐ行動に移すことにした。そしてカンボジア難民の利発な少女から「私を学校に行かせて下さい」と、哀願されたが力及ばず現地に残してこざるを得なかったことが、心に棘のように刺さった・・・「私は彼女を捨てたのです・・」と、ほんとうに切なく語り、そのことが本格的に難民救済活動へ取り組むきっかけであったことを明かした。

日本の若者をマザーテレサのところに連れて行くと、電気もないのに洗濯機を探し、難民の子ども達を見て泣くだけで何をしていいのか分からず、戸惑っているだけだと言う。いま自分は何をなすべきなのかを自分で考えることをしてこなかった、いやさせてもらえなかった日本の教育に、大きな問題があると指摘する。

幼稚園に清掃業者が入ったことが幼児教育を悪くしたきっかけなのです。自分で掃除することで、きれいにする事、汚さないことを覚えるのに・・・  あちこちの角を丸くして怪我をしないようにする。痛い目をして危ないということを覚えるのに・・・危ない遊びをさせないようにする。危ないことでより弱い子を守ることを覚えるのに・・便利な設備を整えようとする。不便なことによって工夫が生まれるのに・・・・

便利になることによって、人は人間性を失っていくのです。幸せな人は、不幸せな人のことを理解できないという意味では不幸なのです、と犬養さんは熱っぽく語った。

東大医学部教授であった養老さんは、学問の世界から学ぶだけでなく、自然から学ぶことの大切さを語っていた。頭で考えると一つの解だが、自然界の中に同じ物は一つもないことを知ることが大切。自然から学ぶのです。1日10分でいい。人間の作ったもの以外を見なさいと勧める。

人間は上にたってみるのではなく、下に立つことによってはじめて理解できるのです。人間はすぐ上を見ようとする。下を見ることが大切なのに。日本人は一度貧国、難民や内紛の国を体験することが必要だと思う。極限状態のときに、同じ人間だということを心から理解することができる。

自分のことしか考えないどうしようもない子が、一ヶ月間電気も水道もないところで暮らして帰ってくると、驚くほど生き生きと輝いて帰ってくる。まず外に出ることだ。出ることによって世界が変わる。学ぶという事は中に入れること。行動すると言うことは外に出ること。文武両道とはこれを両立させなければいけないということをいっている・・・・・・・

人にとって何がいちばん大切なのか?便利なことは子どもにとっていいことなのか?自然に学ぶことの大切さ。人間性を大切にするとは・・・  これからの生き方に、仕事の中に、社会との係わりの中に生かしていきたいものです。

 

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